ecoMaki公開とecoMakiでやりたいこと

webマンガ制作サービスecoMakiをリリースしました。

未踏ソフトウェア事業に応募するために原案を考えてから約8ヶ月

開発開始から約6ヶ月。

ずいぶんかかちゃった、という気持ちとそれなりに感慨深い気持ちが混ざり合いながらも

ここはスタート地点でしかないよね、というのはその通りで、ecoMakiをみんなに使ってもらうためには、これからもっともっと頑張んないといけないのは明らかです。

僕がecoMakiでやりたかった事をこの機会にまとめておこうと思います。

まず、ecoMakiの仕組みについて、説明したいと思います。

世の中のマンガ制作ツールというものはほとんどすべて、最終的には画像を出力しているのに対して、ecoMakiがユニークなのは、公開されるwebマンガは画像ではなくてhtml(精確にはそれを作るためのJSONデータとjavascriptのプログラム)データだという点です。

何が違うの?と思う方も多いと思いますが、ゲームのハイスコアクリア画面とゲームのセーブデータぐらい違います。

作品自体へのメリットとして、例えば

  • 吹き出しの中身は「文字」なので、検索、コピペできます。
  • 背景やBGMを設定したり、スクロールに応じて切り替えたりできます。
  • コマの中の各画像は別々のレイヤーの画像なので、それぞれにアニメーションの設定などができます。

そしてecoMaki自体もwebツールです。このコンボによって、公開されている作品の改変がとても簡単にできるようになります。

ecoMakiで公開している作品の斜め上にはスピンオフを作るためのボタンがついていて、その作品のデータをコピーして編集することが、簡単にできます。(つまり、作品データのフォークが簡単にできる)

これによって

  • 吹き出しの中身だけ書き換えてRTするような感覚で、編集、公開、できる。
  • 本家の作品の素材をつかって二次創作作品を作る、あるいは逆に投稿されたファンアートのようなものを本家に登場させる事も可能。
  • 制作に使った素材データ自体もライブラリ化されるので、一から作品を作るときも、共有素材を使って作れる。

というようなメリットがあります。

よく、このサービスを紹介すると、コミPo!の話が出るのですが、どちらかというと、僕が開発時に念頭に置いていたのはAA小説のことです。AAと文章を組み合わせてストーリーを作る、AAは職人さんが作って、AA録のようなサイトに登録されるといった事を全部いっしょにできないか、ということです。

エンジニア的な表現で言うと、既存の仕組みではコンパイル済みのバイナリであるところの画像データを配っていたところを、構造化したデータとそれを取り扱うメソッド、ツールをセットにして、マンガオブジェクトを配るようにしたい。ということです。ライブラリと環境を整備して、それを公開する事で、誰もがもっと楽に作品を作れるようにしたい。

文学的な表現で言うと、出版文化の興隆によって、完成製品を世に送り出すのが当然になった、物語をもう一度、語り継げるものにしたい、ということです。キャラクターだけ描く人が居ていい。背景だけ描く人がいていい。ストーリーだけ書く人が居ていいし、いろんなストーリーの枝分かれがあっていい。誰でも続きを書けるのだから、未完成だっていいし、途中で挫折してもいい。

後半は結構絵空事も入ってますが、基本的に僕は妄想駆動型開発な人間なので、勘弁してください。

エンジニアの世間ではオープンソースなコミュニティーというのは一定の地位を占めつつあります。コンテンツに関しても、ソースであるところの編集可能なデータというのはすごく価値があります。それを公開することはそれだけで価値が生まれる、と僕は思っています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>